幸せってシンプルです

 この本、ご存知ですか?

ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議でスピーチしたウルグアイのムヒカ大統領の話。

本屋さんで見かけて、これはこどもたちに読ませてあげたい本だなって強く印象に残った本でした。

ここ数年、私の周りでも「成功ってなに?」「幸せってなに?」っていう問いかけが至る所から投げかけられていたように思います。

そのほとんどが私の価値観にピタっとはまることがなく、違和感を感じていたのですが、この本を読んでその違和感がなんだったのかがハッキリと分かりました。

お母さんになってから、「お母さんだけど働いてしっかり収入を!」とか「自分が成功するために意識を高く!」とかもちろんその通りねと思ってはいたものの、どこかモヤモヤ。仕事より育児優先。収入を増やすことより(収入はもちろん大事で無視はできないけれど)も自分がやりたいと思う方を優先していることで「だめな人」「成功できない人」だと言われたことも多々ある。

だけど、私は今が一番幸せだな〜と日々本気で思って生活しているので、人からすれば平凡でつまらないと思われたとしても、それが私の「幸せ」で、ある意味「大成功なライフスタイル」を築けたなと思う。

人の幸せが

「人と人とが幸せな関係を結ぶこと
子どもを育てること
友人を持つこと
地球上に愛があること」

であることを、すべてその通りだと腑に落ち理解できた今が一番幸せ。

だから、それが一番自分の中で大事にすべきことなんだという軸があった上で仕事をするとしたらどんな働き方になるのか。そこを常に考えながら仕事をしています。

私は自営業ですが、主人は会社員です。
それでも同じように家族が最優先で、仕事が終わったらマイホームめざして一直線笑

特別なことをなにもしていなくても、家族で一緒にごはんを食べてる時間が一番幸せ。

ここ数年、そんなことを何度も口にするようになった。
大事な時間があるから仕事も頑張れるし、それを続けて行くにも努力が必要だから家族を最優先で思いやれる。
 

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 

「たくさんのお金を持って、誰もが羨む家に住み、好きなものを欲しいだけ買える、そんな毎日と、今の家族でいる毎日とどっちが幸せ?」

こどもにそう聞くと、「今の家族でいることに決まってるじゃん」と当然のように答える。

欲しいおもちゃを買ってもらっても、また次に欲しいものが出てくる。
買っても買っても欲しいものがなくならない。でも、今の生活と引き換えに欲しいものなんてないな。じゃあ特にどうしても欲しいものって、実は少ないのかもしれないな。

家族や友達と「おいしいね」って毎日一緒にごはんを食べて、一緒に色んなところにお出かけして、一緒に笑って・・そんな時間がお金で買えるものよりも自分を幸せにしてくれる。

 

こどもたちに読み聞かせると、「まあ、当然だよね」って顔をしていたけど、大人になると分からなくなることもあるのかもしれない。

これは、子供の為に読む本というより、大人が読むべき本なのかもしれないな〜って、そう思った。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ(Amazon)

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.