昨日、娘がバレンタインデーのチョコを買いたいからと、銀座をあちこち歩いてきた。
大好きなお友達に「大好きだよ」が伝えたいそうで、「どんな形のがいいかな」「どんな色のがいいかな」と何日も前から楽しそうにあれこれ悩んでいた娘。
あげたいチョコのイメージがあるのはわかったので、「それはそうと、チョコを買う予算はいくらよ?」と聞くと、
「あ、そうだった!」と慌てて自分のお財布と相談し始める。
「そうかあ・・なかなか厳しいなあ」などと一人悩んだ末に出た予算は「ひとつ300円かな」とのこと。
なかなか妥当な金額が出てきてちょっと嬉しくなった。
渡したい相手は2人。
でも、兄弟がいる子もいて、そうなると弟くんにもあげなくちゃ。
そうだ、自分の弟にも!
結局パパのは置いておいて、最低4個は買わなくちゃいけないことがわかった。
ひとつ300円として・・4個で1,200円か・・結構高いなあ。
まずは松屋銀座のバレンタインフェアに寄ってみる。
300円のチョコなんて当然のことながら・・ない。
2個しか入ってないのに1000円以上するよ・・
人混みを掻き分けながら全部のチョコレートを見て回ったけど、300円で買えるものはなかった・・でも、どうしても可愛くて可愛くて欲しいチョコがあって、それが全部で6個入り1500円。
「パパと弟が2個ずつで、ママと私が1個ずつ。これ、家族用に特別に買ってもいい?」
1500円のチョコレートなんて、彼女にとっては高価極まりない。
でも、家族で分け合いっこして食べたい!というので、ここは特別に私が買ってあげることにした。
「ママ、いっぱいお金出させてごめんね。でも、美味しいお茶入れて、一緒にみんなで食べようね。」
この気持ちがあれば、1500円はいい買い物になったのかもね。
百貨店では自分が買えるチョコはないんだということがわかり、PLAZAに寄ってみる。そこでもなかなか300円のチョコがない・・一番安くても540円だ。
「ママ・・どうしよう。300円じゃ友チョコ買えない。でも、これ以上私は出せないと思うの。」
ちょっと寂しそうな娘。
私は最初から、友チョコのお金は出してあげようと思っていたんだけど、こうして自分でお金を払うという意識でいると、お金の使い方、使い道に気持ちが注げるようになるから、常に自分で払うことをイメージさせている。
貯金箱からお金を出すとき、どんなことに使うなら気持ち良く使えるのかをいつも考える訓練。
これは、いつも自分のお金の管理の仕方に後悔と反省ばかりだった経験から、子供たちには上手にお金を使える子になって欲しいという願いから。
私が子供たちに伝えることは、大部分が自分への反省からくることが多い。
自分は子供の頃どうだったんだって叱りながら思うことがあるけれど、自分がこうしておけばよかったと思うからこそ、我が子には同じ後悔はさせたくないと思うのかな。
うちの子供達は、漫画や、私が首を縦に振らないけど、でもどうしても欲しい物があるときなどは、自分のお金で買っています。
自分の貯金箱から出すお金には限りがある。
それと同じように、お母さんたちのお金にも限りがある。
だから、大切に使おうね。
自分にも言い聞かせている、私たち親子の約束。
さて、結局友チョコが買えたのか??ですが、あげたいお友達2人の分は娘が。弟くんの分と、どうしても予算オーバーしてしまった分は、いつも仲良くしてくれてありがとうの気持ちを込めてママからの感謝の気持ちとして出すよということに。
もっとお金を出せば、もっと素敵なチョコが買えたかもしれないけれど、足りない分はお手紙を書いて、パーフェクトにするんだって。
それもいいね。