母の関与はどこまで?いつまで?

今朝、はじめて娘に一度も「早く〜」を言わなかった。

一応娘には明日ママはなにも言わないから、自分で時計を見ながら学校に行く支度をするのよって前もって伝えてあって、娘は前日からドキドキ。何分に食べ終わって、何分に着替え始める、何分に歯を磨いて、何分に家を出る・・紙に書いて何度も確認していた。

自分でどうにかしようとする姿、いいじゃない?そう思った。

今朝はどうにかこうにか時間通りに家を出ることができたしね。

がしかし・・ひとつ。

「今日算数の授業で空箱使うんだけど、ない?」

朝家を出る15分前に言った。

ある訳がない。
私は空箱も、紙袋も、なにかに使えるかも?と取っておくことが一切ない。
もらったけれど使わなかった割り箸ですら、ずっと置いておくのが嫌で、なるはやで使ってしまおうと思うほど、余計な物を持たない主義なので。

言うのが遅いわ!と腹が立つ反面、「ママ、いつもごめんね」と言って家を出た娘の顔が気になって。
ママ友に箱について聞くと、1週間の予定にちゃんと書いてあったとか。

まだ2年生だし、予定表と連絡ノートは全部チェックする?
忘れ物はなにもないのか、毎日チェックする?
歯をちゃんと磨いているか、いつまでチェックする?

この2年、同じことを繰り返し言ってきた。

宿題終わってから遊ぼうか。
お風呂はいってから遊ぼうか。
早く寝たほうが明日の朝辛くないと思うよ。
やるべきことをまずやったほうがあとで楽だよ。

子供は何度も理解するまで繰り返し言って聞かせないとだめだって、本で読んだ。
だから、何度も何度も繰り返し・・

朝だってそう。
主人に「朝からあんなに急かすのはどうかと思う」と言われ、悔しい気持ちになりながらも、遅刻をしたら彼女が大変だろうと言い続けてきた。

言わないとできないと思っていたけど、それがやめてみると案外自分でどうにかしようとするんだね。
自分でどうにかすることに慣れて、そのうち本当に遅刻するかもしれないけれど、そうやって誰かに迷惑をかけてみて気がつくこともあるのかもしれないと思うと、ある程度放置しておいたほうがいいのかとも思う。迷惑をかけて申し訳なかったと、思わない子じゃない。

今日はもちろん出かける間際までばったばただったけど、それでも頑張ってたしな・・そう思って、真新しいティッシュボックスからごっそりティッシュを出して、極寒の中、学校まで自転車を走らせました。

こういう時、ちと遠い学校が恨めしい。
体の芯まで冷えた。

姉の姿を日々見ている弟。
「母ちゃん、俺、小学生になったら忘れ物とか絶対しないよ。前の日に完璧に準備しておくから。」
最近突然私のことを母ちゃんと呼び始めた息子が偉そうにそんなことを言っていた。

一人目は損だな。
要領のいい弟を見ていると、つくづくそう思う。

主人が「お姉ちゃんのこの不器用なところがたまらなく愛おしいんだよ」と言っていたけれど、ま、そうかもしれないな。
冷えた体があったかい部屋で緩んできたからか、ちょっと私もそう思えるようになってきた。

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.