数年後、小惑星が衝突して人類が滅亡するとしたら

終末のフール

終末のフールはそんな設定。

コロナは人類滅亡とはまた違うけど、コロナはコロナでかなりの大混乱だったよねえ。
はじめの頃は特に。

私は辛い状況になると、自分の死を想像する癖があって、これは小さい頃からだったと思うんだけど、思春期までは「死」とか「無」がよくわからないけどものすごく怖くて、両親と死後会えなかったらどうしようかとか、無駄に考えて悩んで苦しい夜を過ごすこともありました。
想像したくないのに、なぜか考え始めてしまうという恐怖。

死について考えて怖くなる経験て、子どもの頃、誰にでもあるのかな?
娘も息子も今よりずっと小さい頃、死んだらどうなるの?って聞きにきては、急に泣き出すようなことがあったな。

ただ、今大人になってからは、例えば1人で暮らす部屋で終わりの時を迎えるイメージがふと頭に浮かんできました。(こういうことは、よし!考えてみようと思って考えるんじゃなくて、ふと浮かんでくるもので)
誰もそばにいなくて、1人で静かに生を終える瞬間。
それが静かなものであれば、1人であろうと、誰かに看取られていようとどちらでも良いのかなと思う。きっと私はそこまで頑張って生き抜いたんだろうとも思う。


その浮かんできた情景がリアルであればあるほど、
私の思考は「生」へと向かう。
死をリアルに想像できていない時こそ「死にたい・・」なんて思ったりする。
そんなもんなんだなと感じ始めた40代。
大変だったなあと思うかもしれないし、楽しかったなあと思うかもしれないけど、微笑んで死ぬ瞬間を迎えるためにも、生き抜いてみようかと。
くたびれて息をぜいぜい荒くしてても良い。
生き抜いた人だからこそ分かることもあるんじゃないかな。

そんなことをこの本を読みながら感じたのでした。
子どもがいたらなおのこと、ね。

ひょっとしたら明日死ぬかもしれないんだから。
今日を精一杯生きないともったいないわ。
その繰り返しが毎日。
地球滅亡するかどうか、本当のところはその瞬間まで生きていた人しか知り得ないことだけど、
滅亡する日が決まっていても、おそらく私は家族と笑っていつもの、普通の、何にもない1日を続けていくんだろうな。仕事もあるなら続けていくだろうし、ないなら家庭菜園で自給自足の生活ができないもんかあれこれ試して過ごしてみようか。

いずれにせよ、どうせ滅亡するなら、滅亡するまで笑いながら生ききってみようかね。

伊坂幸太郎「終末のフール」
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先日、もし家族と別れることになったらという夢を見たんです。
友人から離婚したとここ数ヶ月で2回ほど報告されたことが原因でしょう。
なんか嫌な事ばっかピックアップしてるけど、こんなことばかり考えているわけではないですよ?
陰も陽もどちらも同じくらいの割合で考えているので。

でね、例えば今1人で暮らすことになったら・・
さて、どうしようかと。
これは、子どもたちが無事に暮らしていけることが前提であって、そこの確証がないならなんとしてでも子どもたちを育て上げるためにどうするのかって展開の夢になったと思うんだけど、今回はシングルになるって展開だったので。

で、まず家を探します。
完全に1人なら西へ引っ越したいところだけど、子どもたちが独立するまでは東に住んでいようかと思った。

家賃6万円くらいでどんな家に住めるのかな?って調べてみたら、結構都心から範囲を広げれば広げるほど出てくるもので。(これは起きてからリアルに検索してみた笑)
1人なら別に駅から徒歩20分とかでも全然平気だなと思った。

この街も面白そうじゃん。
1人の生活費ならこのくらいで済むし、全然無理じゃないじゃん。
足りなければこの辺でバイトしても良いか。
1人だから、夜友だちと飲みに行ったりもできるし、旅行も自由にできるな。

そんな細部までリアルな夢。
夢から覚めた時、本気で生活に困るようなことがあれば、バイトでもなんでもやれちゃうんだなと気づいてほっとした。別に都心に住み続ける必要もなし。

想像するまではただの不幸や恐怖でしかなかったことが、自分の隣にふと現れることで怖くなくなるという経験。1人で死ぬ情景を想像をした時と同じ感覚。
この夢の場合は生きてはいるので、そうならないためにどう準備しておこうかとも考えられる。

人は、想像したことのないような不幸が急に隣に現れた時、絶望したり怖くなったりするのかもしれないな。

ちなみに、この急に1人ぼっちになるという夢を見てから、私リアルにめっちゃ仕事してます笑
全然大丈夫!って言える自分でいれば怖くないじゃん?(ある程度はね)