はじめまして、あくびです

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Twitterでちょこちょこ状況を書いていたので、もうすっかりご報告済みな気分になっていましたが、こちらでも改めて。

はじめまして、予定日より4日遅れの5月9日に産まれたあくびです。超音波検診であくびをしているところを見られたことで、「あくびくん」になりました。もちろん本当の名前ではありませんが、blogでは「あくびくん」でこれからちょこちょこ登場します。どうぞよろしくお願いします。

このあくびくん、病院の先生曰く、予定日より何週間も早くに産まれる予定でした。
それがなぜか予定日オーバー。
産まれるはずが産まれない。。なんでだろう?と不安になって分娩をする病院とは違う、近くの病院へ行ってみたところ、首にへその緒が巻き付いていて、出たくても出られない状況だとの診断。しかも、羊水が少なくなっていて本人は相当苦しいんじゃないかとも。私はすかさず陣痛促進の刺激を与えることはできませんか?と先生に申し出ました。だけど、先生からは「意図的に破水をさせることで赤ちゃんの心音が激しく乱れて心停止の状態で産まれてくるかもしれない」と。

恐ろしくなって、自然な陣痛をひたすら待つことにしました。
そして5月9日の1時頃。
なんとなく動物的な勘というかなんというか、胸騒ぎがして一人リビングでソファに体を沈めてぼーっとしていました。そこへ夫が起きてきて「もう出たいのか?出ておいで。大丈夫だよ」と何度も何度も声かけをしてくれ、その声が届いたのか2時半頃、微弱な陣痛が。

無事に声を聞くことができるだろうかという不安と、やっと出してあげられるという嬉しさで心の中がごちゃごちゃになる中、病院へ。
しばらく陣痛が続き、8cm子宮口が開いたところで分娩台へ。

あくびくんがグルリと回って出てこようとするのがハッキリ感じられる。
その後にものすごい激痛とイキみがやってくる。
だけど、首に巻き付いたへその緒が進んだあくびくんをまた奥へと引き戻す。

その繰り返し。

羊膜もずいぶん丈夫だったみたいで、なかなか破水しない。
イキんでもイキんでも出てこない。自力では出せないんじゃないかと気持ちが折れそうになる。

もう辛くて苦しくて、なんども母を呼んでは涙が出る。

そして先生が、「これ以上は置いておけないから破膜させますね!」と言って破水させてくれた。
あくびくん、何度も何度もグルグル回って出てこようとする。私ももう思うように力が入らないけれど、文字通り残りの力を”振り絞って”イキむ。「もう危ないよ」という先生の声が聞こえた。ドキドキする。私がイキみ、あくび君が回り、助産師さん3人掛かりでお腹を押し、下からえぐり出す。

そうしてようやく出てきたあくびくん。
名前はのんきな感じだけど、産まれるまでものすごく男らしく頑張りました。

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ジュリコは「ママはお腹痛い痛いなのよ」と周りの大人に言い、面会に来ても「ママ、頑張ってね」と言い、私の心配をよそにやせ我慢して長い長い6日間をどうにか過ごしてくれました。

私が家に戻ってからはそれはもうすごい甘えようで大変だけど、それだけ寂しかったんだろうと思うと、なんだか愛おしくさえ思えます。

退院して日に日に顔が変わってくるあくび君。
着る洋服はお姉ちゃんのお下がりがほとんどで、まるで女装してるみたいだけど、立派な男!です。

母乳も無駄に吸わず、無駄に泣くこともせず、たれ目で頼りなさげな外見に似合わずなかなか男らしい。

お姉ちゃんの荒いお世話にも動じることなく、人一倍大きい声に目を覚ますこともなく、逞しく毎日を過ごしています。
新しく仲間入りした家族です。
どうぞよろしくお願いします。

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.