これからのママへ

私の2度目の出産に掛かった時間は約6時間。二人目はあっという間に産まれるよと会う人会う人に言われて、どれだけあっという間なのか期待をしていたのだけれど、さほどあっという間という感じではなかった気がします。

とはいえ6時間なんて安産の範囲ですよね。

でも、私も夫も今回は過酷な6時間だったという印象でした。一人目の出産の後は、「もう一人欲しいなって」直後に思ったし、夫も3人くらいは欲しいって言ってたけど、さすがに今回の出産の後、「もうあんな思いはさせられない」と3人目を断念したそう(笑)

陣痛の間は、痛いけど、それでもまだイケる!と思っていました。というのも、妊娠中からちょいちょいやっていたYogaのポーズをひとつやってみて、これが案外痛みを逃してくれていたから。

そのポーズは「雷のポーズ」。

陣痛に耐えてる時は、きれいなポーズはできないけれど、妊娠中からしておけば、産み出す力を強める効果が期待できるポーズで、スクワットに似ています。陣痛中痛いのにできるか〜!って思うでしょ?でも、少しでも動いていた方がお産は進むのです。

まず、臨月の時に私がしていた雷のポーズは、つま先を外側に向け、軽く腰幅に足を開きます。椅子の背に手をかけてももの内側に力を入れながら、息を吐きながらゆっくり屈伸をしていきます。立ち上がるときもゆっくり。お尻を後ろに突き出さないように注意。深くお尻を沈めることより、太ももの内側に力を入れることが大事なので、くれぐれも無理をしないように。

妊婦さんはホルモンの関係で、普段よりも柔軟性が高まっているそうなので、やり過ぎはオーバーストレッチになり、筋肉や筋を痛める原因になります。毎日体の状態が違うので、体と対話し、今日はどこが昨日と違うのかを感じながら行ってください。

また、陣痛の痛みに耐えているときは、椅子の背もたれに手をかけて無理のない程度に屈伸をするだけ。私はそれだけでもういっぱいいっぱいでした。でも、寝た状態で陣痛の痛みと戦うよりはずっとずっと楽だったのを覚えています。

そのとき大切なのが深い呼吸。

一人目の時は、あまりの痛みに呼吸が乱れて過呼吸になってしまったので、今回は痛いけど呼吸はゆっくり深〜くしてみました。そのせいか、気持ちはとっても落ち着いていて、一人目の時に感じなかった赤ちゃんの動きをものすごくよく感じることができました。

テレビではよく目にしていたけど、ホントにぐるりと回りながら出て来るんだなあって。

ぐるりの後に陣痛の山がやってくる。それを一回一回感じながら陣痛をやり過ごしていました。

一人目のお産に掛かった時間は9時間。今回は6時間。3時間も短いのにしんどかったと思ったのは、やっぱり分娩台でイキむ時間が長かったからかも。娘の時は陣痛8時間半、分娩台15分みたいな感じだったので、なんとなく自分でも安産だったっていう印象が強かった。

お産の間でいつが一番体力を使うかって、分娩台でイキんでるときだと私は思う。

長い陣痛で体力を使い切っちゃったら肝心な時に力が入らなくなってしまうので、そこまでどうにか体力を温存しなくては。お産を進ませる意味でも、痛みを少し逃すためにも、雷のポーズ、お試しあれ。安定している椅子や壁以外のどこかつかまれるところ、寄りかかれる場所を確保してやってみて下さい。なににも寄りかからずに立っているのは結構しんどいと思うので。

痛みの程度も赤ちゃんの動きも骨盤をググっとこじ開けてくる感覚もすべて記憶にしっかり残った今回の出産。息子の姿を見た時に、ホントよく頑張ってくれたなって誇らしく思えました。出産はお母さんだけが大変な訳じゃない。色んな段階の痛みから、それをしっかり実感できて、本当に良かった。

我が家には天使、時々怪獣が二人。
幸せな大変さと日々暮らしています。どんなに辛くても、この愛おしい存在の為には耐えられるのよね。母性ってすごいです。

*陣痛中の屈伸が余計辛いと感じたら、すぐやめてください。また、普段Yogaをされていない方が急に頑張ってやってしまうと、体を痛めることがあります。妊娠、出産は100人いたら100通り。みんな状態が違うので、私の良い=みんなの良いではありません。参考までに。

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さて、どっちがジュリコでどっちがあくびくんでしょう?

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.