男子をダメンズにするのは、なにも母親だけではない

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昨日保育園から帰ってきて、ご飯ができるまで何を見るかでケンカをしていた姉弟。
結局折り合いがつかず、おもちゃで遊んで過ごす事にしたようで、私は夕飯の支度をしながら彼らのやり取りを聞いておりました。

(おおまかなやり取りです。私の心の声とともに、しばしお付き合いください)

弟「お母さん♡ボク疲れちゃったでちゅ(でちゅ!?)」

姉「あらあら、じゃあ抱きしめてあげますよ。それともチューがいい?(私がいつもそうしてると誤解されると嫌だわ)」

弟「どっちもがいいでちゅ」

姉「仕方がないわね〜。はい、ぎゅーとチューね♡」

弟「元気になったでちゅ(マジか・・)」

弟「今度はトイレに行きたくなったでちゅ。ついてきて欲しいでしゅ(←マジです。モジモジしながら笑)」

姉「いいわよ。ついて行ってあげる」

弟「終わるまでずっと見ててね。ずっとだよ」

姉「分かってるわ」

弟「終わったでちゅ。お尻拭いて欲しいでちゅ(自分で拭けや)」

姉「あらあら、仕方がないわね(拭いてあげるんだ・・)」

弟「じゃあ今度は、ボクがかっこいいけどちょっと怪我してる王子様ってことね。で〜、お姉ちゃんが、王子様の事が大好きで、足の速い馬ってことね?」

姉「え〜、馬なんていやだ〜。じゃあ、私が、お姫様なんだけど、看護師さんってことね(設定がめちゃくちゃだね・・)」

弟「いいよ。じゃ、王子様はのどが乾いて死にそうってことね?お姫様〜、のどが乾いたからお茶を持って来てくれないかい?」

姉「いいわよ。すぐに持ってくるわね(実はただのパシリ・・)」

弟「飲ませて欲しいな〜」

姉「いいわよ。ゆっくり飲むのよ」

弟「じゃあ、お茶に毒が入ってて、王子様が死にそうってことね?」

姉「ええ〜!死んじゃだめよ!どうしたらいいの?」

弟「じゃあ、いい子いい子したら治ると思うよ」

姉「いい子ね〜、早く良くなるのよ〜(なに、これ?)」

こんな、行き先を見失ったごっこ遊びは、いつまでもいつまでも続くのでした。

保育園の連絡ノートにも、「お姉ちゃんの溺愛っぷりに、保育士一同感動しています。が、お姉ちゃんになんでもしてもらおうと、急に赤ちゃんのようになり、できることもなにもしなくなってしまいます。」と書かれておりました・・

弟は、お姉ちゃんが横に自分の歩幅に合わせて歩いてくれないと、その場から動かなくなり、「ここ(このライン)まで戻ってきて〜!先に行かないで〜!迎えに来て〜」と泣く。

お姉ちゃんが自分の友達と遊ぼうとすると、「お姉ちゃん、手を繋いでて〜」と泣く。

今のところ着々とダメンズの道を歩んでいる弟。

私も昔は「息子が可愛すぎてマザコンにしちゃうかも〜」なんて冗談で言っておりましたが、この甘ったれっぷりを見ていると段々冷静になってきて、若干心配にさえなってきているこの頃。

子離れはこうして徐々にできていくのだなと、しみじみ感じる母なのです。

可愛いんだけど、手を離して彼が自分で立てるように見守ろうと、自然とそんな気持ちになるもんなんだね〜。男の子って母親にとって超絶可愛い存在だと思うのですが、そして何でもしてあげたい♡と思ったりもしますが、マザコンになったっていいわなんて一瞬思ったりもしますが、ねっとりと甘えてくる息子を見て「お前〜それでええんか!」と思う自分に段々変わってくるようなので、ちと安心した次第。

私の問題はこれでクリア。

ただ、彼をダメンズにしてしまうもう一人の存在「お姉ちゃん」。

彼が生まれた時「男の子が生まれると、ちょっと安心するね。男なんだから、お母さんとお姉ちゃんを守ってくれよ」と言った主人の言葉が虚しく漂っているココミウ家です・・

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.