こどもたちが生まれて変わったこと

danshi

 

今一番仲良しなママ友で、一緒にお料理の活動をしている菊ちゃん

中医アロマの資格を持っている彼女の知識は、私が勉強していることとはまた別のもので、ふたりの足りないことを補い合ったり、足してより良いものができあがったり、とってもいい関係を築けていると思う。それ以上に、顔を見るとほっとするというのがなによりでございまして・・

私も菊ちゃんも、子どもを生むまではデザインのお仕事をしていました。私はそのお仕事が好きで、ずっとそのお仕事をしていくもんだと思っていましたが、子どもが生まれた途端、急に作業時間がうまく取れなくなってしまって。

パソコンの前に長く座っていることが時間的に難しい・・しかも仕事も育児も納得がいくまでやりたい。

そう思って無理矢理子どもを一人で遊ばせて仕事をしていたりもしましたが、そうすると、仕事はできるが育児は放棄状態。どうもしっくりこなくなってしまった。

そこで、大好きだった器のお店をOPEN。
まずはオンラインで♫ということで、ウェブショップのデザインをしたり、商品の写真を撮ったり、自分の好きなことも盛り込みながらできるお仕事を見つけました。

そのうち、器を作っている作家さんの想いを聞いて、お料理にも興味が。

いつの間にかどっぷりハマってしまって、今やそちらもお仕事に。とにかく味のセンスが抜群の菊ちゃんと一緒に活動しています。

子どもができて、私のお仕事はがらりと変わりましたが、子どもを育てている今だからこそ活かせる感覚もあって、母目線、女性目線でこそ表現できることがある。そう思ったりもしてる。

自分の置かれている状況によって、みんなが幸せでいられる働き方に変えていく。

よく、「イチローの奥さんは、”イチローの奥さん”っていう大事な職業だよね〜。きっと、すごく食事のこととか勉強してるよね」と夫婦で話をするのですが、お母さんもこどもたちを将来の自立した“健康な”大人に育てていくという重要なミッションを背負っている。

もちろんそれは子どもの成長の段階で、食事担当がお父さんになってもいいし、臨機応変に役割を変えていけばいいと思うのですが、我が家に関しては私の役割。これも立派な社会貢献だと思ってる。

なので、お料理が苦手で作ること自体が苦痛だと感じていた私が、「子どもを産み、育てたい」と切に願ったその先で、お料理や家族の健康について学んでいくことをはじめるのは自然な流れだったんだろうなと思う。

あともうひとつ大事なミッションは、家族を大事にすること。

外で何かあったとき、主人にしてもこどもたちにしても、家に帰れば心を落ち着かせることができる。そんな家にしておきたい。
これは、主人がよく言うことなのですが、

「自分にとって一番大事なのは家族なのに、外で発散したり気を使ったりして、家の中では気を使わないなんておかしい。外で使える気を家の中で家族に使えたら、家族が優しく過ごすことができるのに。大抵の人は気を使って優しくする相手を間違えてる。」

私にとっては、主人が行き場のない感情をぶつける相手でもありました笑
それが気を許した仲だと勘違いしていたのかもしれません。
が、おそらく私に一番「ありがとう」を言ってくれるであろう主人を見ていて、いや、自分がしてきたことは違うなと思うようになったのでした。

「なんでも思ったことを口にしてたら、大抵はけんかになるよね。けんかをして、自分も相手も気分がいいはずがないと思うから、無駄なけんかになるような余計なひと言は言わないことにしてる」

まあそうだよなと思うけど、私には無理だと思ってました。
男性的な考え方だからでしょうか。感情がダイレクトに言葉に出てしまうのは、女性的なのでしょうか。

私は「電気またつけっぱなし!」「服を脱いだら洗濯機へ持ってって!」「使ったら元の場所に戻して」全部思った時に口にしていましたが、主人が言うに、「半年言い続けて直らないものは、もう直せないんだと思っていちいち言わず、無言で自分が直せばいい。」

我が家が今、家庭内がやけに穏やかで幸福感に満ち満ちている理由は、小さな思いやりの積み重ねなのかもしれません。いや、それでも私はまだまだですが。

そのはじまりは、こどもの前で夫婦喧嘩はしたくないなというきっかけだったのだけれど、実際主人がしていることを真似てやってみると、自分も傷つかず、家庭内も穏やかになる。今の状況を変えたいなら、他人を変えるより、まずは自分が変わること。そうすれば、きっと大事な誰かもいつかは気付いて変わってくれるはずだから。

この間そんな話をしていた主人を見ていて、なんだか申し訳ないことをしてきたんだなと思った私でした。いやはや彼の思惑通り私も変わってきております。めでたしめでたし・・かな?

それでも時々けんかはします。
「ふっかけて来る時は、きっとけんかしたい時なんだよ。けんかをして発散させたいから出て来る言葉を止めることなくどんどん投げつけていくんでしょ?返り討ちに合うことすら分かってて」
主人には、すべてまるっとお見通しだ笑!

子どもたちがいつも教えてくれるシンプルなこと。
「家族が世界一大好きだよ」

独身の時に耳にしていたら、へ〜で通り過ぎていたかもしれない。キンキンに冷えた人間だったので・・結婚をして、子どもが生まれて、徐々に人間として修正をしながら幸せを感じられる人になってきました。

ありがたいことです。

cocomiu
cocomiu (as a designer and an illustrator) lives in Tokyo with my husband,daughter and cats. likes taking photos, doing yoga and shopping.