夕飯時、上の子がおもむろに自分の夢について語り始めた。
これまでずっと一貫して「からだを研究する人になりたい」が夢だった彼女。それが最近学校で発表したとき、なぜか「看護師さん」に変わってて。それはなぜかと尋ねたら、「からだの研究者って言ったら大人が絶対笑うから。看護師さんならなぜか笑わないの。だから看護師さんにしたんだ〜」って言ってた。
多分、大人が笑った理由は彼女が気にする失笑ではないと思うんだけど、彼女はちと気にしていたらしい。
その話の続きは置いておいて、お姉ちゃんに影響されて弟も夢の話をし始めた。
「大きくなったらね〜、嵐に入れてもらうの。嵐の6人目のメンバーになるの。どうかな?」
嬉しそうに描く嵐の絵。
多分彼の好きな相葉くんかな?
私はここで、「嵐には入ることできないよ」と彼の夢を閉ざしてしまっていいのか一瞬悩む。なにになりたいって言っても、なるべく無理だとは言わないようにしていたんだけど・・
そこで嵐のメンバーに(なれないけど)なるためには・・を話してみた。
まず、ジャニーズにオーディションを受けて、受かったら何年もレッスンを一生懸命受けて、多分ジャニーズジュニアっていうのになるんだな。そしたら嵐の後ろとかで踊ったりするんじゃないかな?で、お年頃になってきて、踊りも上手で顔もなかなか男前に育っていたらばデビューできたりもするのかな?
でも、嵐はそのころ何歳だ?
もしかしたらメンバーになっても年の差がありすぎるのかもね。
だったら若い自分たちのまた素敵なグループを作って、嵐と共演っていうのも素敵じゃない?
そう伝えると、鼻でふんと笑って彼は言った・・「嵐に入れないんだったら別にいいや。何年もかかるなんてなんか大変そうだし。」
こどもの描く夢をひとつひとつあまりにも大切にしすぎているのか、こうしてあっさり夢を手放されると虚しくなるぜ、お母さん。
まあ、ゆっくり将来のことは考えなさいな。
さて、ここでお姉ちゃんの話に戻ろう。
からだの研究者になりたいという夢ももちつつ、看護士さんになりたいという夢も温めはじめた娘。はじめは大人が笑わない夢にしてみた的な感じだったけど、よくよく考えると看護士さん、とってもいいお仕事じゃない?って思えるようになってきたらしい。それはなぜか・・
「ママとパパが例えば”足が痛い、お腹が痛い”ってなったとするでしょう?そしたら、私が触ってなにが悪いのか診てあげるの。で、どんな治療がいいかなって考えて、いつもお世話してあげられるでしょう?看護士さんは直接お世話してあげられるから、きっとパパとママの役に立てると思うのよ」
これを聞いて「看護師さんは大変だぞ〜このまま研究者に突き進んだ方がいいんじゃないか〜(研究者も大変なのにね)」なんて言っていたパパも、「やっぱりいい子だなあ。いいんじゃないか?看護士さん」あっさり変わった笑。
娘はホント、小さい頃から誰かを守るってことにこだわって生きてる。彼女の今世のミッションなのかしら。
あ、でも、忘れてはいけない彼女のもうひとつの夢。
「妖精さんになりたい・・」
ここもブレていません笑。
小学校で先生たちから「妖精さん」と呼ばれていて、若干引いたからね、お母さん。